歯科矯正と呼吸との関係
歯科矯正で体調がかわることが事実として分かってきました。
新しい歯科的考え方では、噛むとか食べるという行為だけでなく呼吸が実は大切であるということが言われています。
1日24時間のうち、噛む行為は1時間ほどで、あとはつばを飲み込んだり、呼吸に関与して軌道を確保する位置関係に歯が役割を果たしているのです。呼吸の乱れは歯の噛み合わせを悪くする要因ともなります。
いびき、歯ぎしり、口呼吸、無呼吸症候群などは、精神的ストレスによることが多く、呼吸の破壊的エネルギーとなりえるのだそうです。
結果として不正咬合となり、骨格系がゆがんできたり、知覚過敏など歯の根の問題も引き起こす場合があります。
そして、歯科矯正治療にくる子供には、口呼吸が多いようです。
そういえばテレビを見ているときいつも口を開けているとか、毎晩のようにいびきをかくとか、聞き取りにくい発音があるとか、食事をしているときペチャペチャ音をたてる、食物を口からこぼすなど、思い当たるところがあるかもしれません。
オッパイを飲む赤ちゃんの頃は、鼻でしか呼吸できません。口呼吸が可能になるのは、離乳食で、口から食べるときに一緒に呼吸することを覚えてからです。
鼻で呼吸する時、鼻から取り込まれた空気は、曲がりくねった鼻気道を通過しながら
@異物の除去
A温度の一定化
B湿度の調整
が行われ肺へ運ばれます。
鼻で呼吸するということは、この3つの器械を通過した空気を体内に取り込むということなのです。
一方、口で呼吸するということはこの3つの器械を通さない空気を体内に取り込んでいるということになり、体によいことではありません。
また、人は、口で呼吸する時、下アゴを下にさげ、舌を前下方へ位置付け、頭を後方へ傾斜させそして口で呼吸するのです。口呼吸が恒常化すると、顔面の筋肉や骨格の発育にも悪影響がおよんで、″アデノイド顔貌≠ニよばれる独特なお顔つきや、かみ合わせになる可能性があります。
発育期に口呼吸を続けていると、お顔つきや噛み合わせまでかわってくるのです。
そして、ものを飲み込む時や発音する時の舌の使い方にも悪影響がおよび、発音がはっきりしなかったり、ものを飲み込むとき舌で前歯を押すように飲み込む癖(舌突出型嚥下)がついたりします。
そうなると、かみ合わせも悪く歯科矯正が必要になったり、何か発音がはっきりしないなどで治療が必要になってきます。
口呼吸を直すために装着するプレートなどの装置も改良されています。癖になってしまうと鼻が通っていても口で呼吸する習慣がなかなか治りません。気付いたら早めに
歯科矯正医院を受診することをお勧めします。