歯科矯正装置 リテーナーについて
リテーナー(retainer)はマルチブラケットによる歯科矯正を行って、歯並びと咬み合わせを整えた後に、これを安定化させるための装置で、日本語では保定装置と言います。
他の装置は歯やアゴを移動するための装置だったのに対して、
リテーナーは歯を動かさないようにする装置です。
歯の周囲の骨がしっかりと締まって、歯と接続している歯ぐきの繊維の形が新しい歯の位置になじむまで、しばらくの間歯を押さえて「あともどり」を防ぐことがリテーナーの目的です。
歯の移動は歯の周囲の骨が溶けたり、新しくできたりすることで起こります。
このため、歯科矯正が終了した後も歯の根の周囲の骨はしっかり詰まっているわけではなくて、まだ不安定な状態です。
そして歯と歯ぐきを結ぶ繊維の形は簡単には変わらず、
新しい歯の位置から元の位置に引き戻そうするため、抑えておく必要があるのです。
それまでのブラケット&ワイヤーの歯科矯正時期と比べ、
脱着式のリテーナーは装置の装着の徹底が子供 本人の意思まかせでは難しい場合もあります。
リテーナーをせずに放置すると、せっかく移動した歯があともどりして、
また最初からやり直しになってしまうことがあります。
それをよく子供 に説明して、リテーナーを装着するようにしましょう。
リテーナーは慣れるまでは、話しがし難かったり、食事がし難かったりという様な症状が起こる場合が少なくありません。
その期間は子供 によりますが、1週間から2週間程度といわれています。
慣れてしまえば、普通の生活に障害は全くなくなります。
約1年間リテーナーを装着して、歯の位置が落ち着いてくる時期になったら、除々にリテーナーをはずす時間を作って個々の歯の安定性を判定していきます。
最初は食事の時のみ約1時間、次に3時間、次に6時間というように・・・。
最終的には就寝時のみしかリテーナーを装着しなくても、キツクならなければ、かなり安定していると言えるでしょう。
せっかく手に入れたきれいな歯並びを、保つために、リテーナーはしっかり装着しましょうね。